作品との25年ぶりの再会
出張で久しぶりに大阪へ。
北浜の街中で「京都銀行」のロゴマークに出会いました。
私がCI・VIの仕事を始めて間もない1984年に手がけた懐かしい作品です。
印刷物では数えきれないほど見てはいるものの、街中で見るのはこれが(写真)初めてでした。
シンボルマークの作者は、アメリカ在住のデザイナー・レイ吉村氏。
当時は、CI・VIの先駆者としてまさに飛ぶ鳥を落とす勢いで、多くの日本企業からオファーがあり、毎週のように太平洋を往復する超多忙なデザイナーでした。
彼の代表作は、マツダ、協和発酵、ダイエー、コクヨ、東京都など数多くの作品があります。
そんな中で私が担当したのは、この京都銀行の和文ロゴタイプでした。
彼は若くして渡米したために和文ロゴタイプがあまり得意ではないとの事で、
私に依頼がきたというわけです。彼とは、その時が初対面ではなく、1980年にミノルタ(現コニカミノルタ)のCIマニュアルを担当したことがあり、その時からのおつきあいになります。
当時の彼の事務所は、ニューヨーク・マンハッタンのど真ん中。
もとは印刷工場だったというビルの広いワンフロアをパーティションで仕切っだけという究めてシンプルで洗練されたオフィスでした。
北側の窓にはエンパイアステートビルが見え、南側の窓からは自由の女神像を望むことができました。
でも実際の作業はソーホーにある彼の自宅やロングアイランドの別荘で遊びをかねてやったものです。今考えると随分とハデに仕事をしたものです。
その後、彼とは何度か仕事をしましたが、1998年のマツダの仕事を最後に第一線を退かれたご様子。レイ吉村氏とも、ぜひ再会を果たしたいですね。
25年という時の流れが、ついこの間のような気がします。
月日の経つのは本当に早いものですね!!それにしても自分の作ったものが、
こんなにも長く使っていただいているなんて、本当に作者冥利といいますか、実にうれしいものです。

